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【滋賀の建築士が語る】第一種・第二種・第三種の換気システムの違い

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第一種、第二種、第三種の換気の種類は何が異なるのか、建築士の泉が答えてみました。

それぞれの違いは、そしてメリット・デメリットは?

建物の換気に関して知りたい方、わかりやすく解説してみたので、ぜひご覧ください。

動画でも解説してみたので、ぜひこちらもご覧ください。

第一種・第二種・第三種換気システムの違いとは?

そもそも建物の換気については、建築基準法に基づいて、室内の空気を1時間に0.5回以上入れ替えることが求められています。

この要件を満たすために、建築士や設計者は換気の計算を行うのですが、そこで登場するのが、第1種から第3種までの3つの換気の種類です。

ではそれぞれどんな種類があるのか、説明していきます。

第1種換気「機械で換気を行う方法」


第1種換気は、室内への空気の取り入れ(吸気)から排出(排気)までを、機械で強制的に行うタイプです。

この方式では、換気扇や換気機器を使用して、室内の空気を効率的に入れ替えることができます。

第一種換気システムのメリットは、一定の空気の流れを外気関係なく保持することができるため、室内の換気水準を一定に保てること。その上で、住居者にとって、質の良い空気を提供することができます。

第2種換気「機械と自然換気の組み合わせ」


第2種換気は、室内への空気の取り入れは機械で行い、排出は自然に行わせるタイプです。

つまり、吸気は機械で強制的に行うものの、排気は自然な流れで進行します。しかし、この方式は特殊な環境、例えば一部の病院や工場などで使用されることが多く、一般住宅ではあまり採用されていません。

そのため、YouTubeなどでもよく第一種と第三種の換気システムの違いに関する動画は出てきますが、住宅に使われないため第二種の説明が少ないことが多いです。

第3種換気「一般的に使用される換気システム」


第3種換気は、室内からの空気の排出は機械で行い、取り入れは自然に行わせるタイプです。

多くの住宅では湿気や臭いが気になる場所、例えばキッチンやお風呂、トイレ、洗面所などに換気扇が設置されているため、第3種換気が最も一般的に使用されています。

近年の住宅トレンドとして、高気密・高断熱の家が増えてきたことから、第1種換気の需要も高まっています。特に、コロナウィルスの影響も受けて、室内の空気の入れ替えを正確に管理したいという需要が増加しています。

それぞれの換気方式にはメリット・デメリットがありますが、住宅の状況や住民のニーズに応じて最適な方法を選ぶことが大切です。

空気のおいしい家を作る、滋賀の設計事務所

いずみ建築設計では、滋賀県で空気のおいしい家をつくるをコンセプトに家づくりをしています。

換気システムはもちろんのこと、どうやって住んでいる人にとって居心地のよい家を提供できるか。そこを考えて家づくりをしています。

これから家づくりをするときに自然素材や、住環境の良さをより手に入れたい、知識も知りたい!という方はYouTubeの方でも情報発信しておりますので、ぜひご覧ください。

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