一般的に、自然素材は安心だと言うイメージが広まっています。しかし、まず当社がお伝えしたいことは「自然素材=安心・安全」とは必ずしも言い切れないということ。ここでひとつの例をお話します。保育園のような場所で、アトピーを発症する子どもが増えはじめました。原因は、床の素材に使われている接着剤から基準値以上のトルエンが揮発していたこと。親は「自然素材に張り替えて欲しい」という要望を出し、床は杉板に張り替えられました。通常であればそれで終わる話ですが、念のためにもう一度測定するとまたもやトルエンの数値は基準値以上。
体どうしてでしょうか?それは、自然素材特有のメリットが裏目に出たためです。自然素材そのものが、呼吸をすることによって調湿や窓の結露改善などの効果を得ることができます。しかし、それは空気中にある良いものも悪いものも、吸ったり吐いたりしてしまうということ。この場合は、空気中に残っていたトルエンを杉板が吸い込み、飽和状態になった段階でまた吐き出されていたと考えられます。
全て無添加のものを揃えた上で、自然素材を使うのであれば、清潔な空気を保つことも可能です。
しかし、家具や家電、衣服など私たちの身の回りにあるものからは、いろいろな化学物質のガスが放たれています。無添加で全てを揃えることは現実的には難しいもの。結果的に自然素材だから安心・安全だとは言い切れないという現状があります。
詳しく見る大人と比べて身体も小さく、心身ともに成長途中である子どもは、環境の変化に影響を受けやすいもの。またアトピーや花粉症などのアレルギーを持つ人は、すでに人口の1/3を超えるとも言われており、それは滋賀県でも例外ではありません。
しかし、空気の良い環境の中で暮らすことで、化学物質が原因のアトピーや花粉症、シックハウス、目の痛みやかゆみが改善されたり、免疫力が高くなったりするという効果が出ています。同時にキレやすい子ども、キレやすい大人が増えた原因のひとつには、住環境が関係しているのではという説も。
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